「もっともっと欲しい」の貪欲の経済から、「足るを知る」知足の経済へ。さらにいのちを尊重する「持続の経済」へ。日本は幸せをとりもどすことができるでしょうか、考え、提言し、みなさんと語り合いたいと思います。(京都・龍安寺の石庭)
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宮崎わかこ候補の3大改革宣言
東京・足立区長選挙で公約

 「都内の首長選で女性同士の一騎打ちは初めて」と大手各紙(2007年5月28日付)が報じた東京・足立区長選が始まった。告示日は5月27日、投票日は6月3日(日)。区長選の候補者は宮崎和加子さん(51歳、現職は看護師、元訪問看護ステーション統括所長、東大医学部付属看護学校卒)、その対立候補が近藤弥生さん(48歳、現職は税理士、元都議・警視庁警察官、青山学院大大学院卒)である。

 両候補とも無所属新で、宮崎候補は特定政党の推薦を受けずに幅広い支持層に呼びかけているのに対し、一方の近藤候補は自民、公明、民主3党が推薦政党となっている。5月26日現在の有権者数は51万8673人。以下に今回の区長選の争点は何か、を中心にまとめた。(安原和雄 07年5月28日掲載)

▽大手各紙は第一声をどのように報道したか

 まず両候補の第一声をはじめ遊説初日の行動について大手各紙東京版(5月28日付)の報道ぶりを紹介しよう。なお各紙とも最初に宮崎候補、つづいて近藤候補という順序で記事を書いている。

*朝日新聞(主見出し=新顔女性一騎打ち 鈴木区政継承が争点)
宮崎=「泣いている人、支えられる行政を」の見出しで、次のように書いた。
「だれもが住みやすい街をつくっていきたい。そのためには政治の流れを変えていかないといけない」。
「(立候補を表明して以来)いろいろ泣いている人に会ってきた。病気になっても相談できないでいる人、学力テストで学校が低い評価を受け、子どもがやる気をなくして困っている親。泣かなければいけない状況にある生活を、(行政が)支えないでどうする。みんなが笑顔で生きていける足立にしていきたい」。
「病気になっても安心して暮らせるような、生活を大事にした施策を」と区政の転換を訴える。

近藤=「豊かで、さらに発展する足立に」の見出しで、次のように書いた。
「吉田万三・共産党区政にさんざん蹂躙(じゅうりん)された区が、鈴木区長の2期8年の骨身を削る努力でここまできた。区長の努力を無にするわけにはいかない。すべての人が安心して、豊かに足立区で生活できるように、さらに発展を呼び込まなければならない」、「10年にわたる都議会の経験はあるが、今回の区長選は私も相手も挑戦者。なんとしても勝ちたい」。
また「近年の発展の流れを止めず、さらに進め、より住みやすい区にする」と主張している。

*読売新聞(主見出し=女性対決 舌戦熱く)
宮崎=「どの政党にも属さず、皆さんからアイデアをもらい、新しい区政をつくりたい」と幅広い層の支援を呼びかけた。看護師としての約30年の経験も前面に出し、「国民健康保険料の引き下げや、小規模グループホームの増設などを実現する」と福祉分野を中心に訴えた。団地前など十数か所で「子育てしやすい区政を目指す」などと演説した。

近藤=「区民の皆さんの要望をしっかり受け止め、すべての人が安心して豊かに生活していけるような区に発展させていきたい。何としても勝ち抜く」と宣言した。
東武伊勢崎線竹ノ塚駅東口前では駅周辺の高架化事業の早期着工や、区の外郭団体の撤廃も含めた見直し、職員数の15%削減などの公約を訴えた。

*毎日新聞(主見出し=女性新人の一騎打ち)
宮崎=「地域密着の医療や福祉がまちの活性化につながる」と訴え、国民健康保険や介護保険の料金値下げなどを公約に掲げた。
近藤=「さらにスリムな行政を目指し、区の外郭団体全廃を視野に入れていく」と第一声を発した。

*産経新聞(主見出し=女性新人一騎打ち)
宮崎=「この日に向けて区内を回ってきたが、多くの区民から必死の訴えを聞いた。今の区政には医療介護や教育などの点で多くの問題がある。区民の声を区政に直接反映していきたい」、「まだ私の力は小さいが、区民の要望が高まっているのが感じられる。それを実現するには政治を変えなくてはならない」。
国民健康保険料や介護保険料の引き下げ、相互に助け合えるまちづくり、平和憲法の固持―などの公約を掲げている。

近藤=「3党の推薦をいただき、絶対負けられないという大きな責任が肩にのしかかっている。私も相手も挑戦者という意味では五分の戦い」。
竹ノ塚駅東口で同駅周辺の鉄道高架化推進を期限つきで約束し、「行政改革を進め、財政を捻出(ねんしゅつ)し、安心と豊かさを実感できるまちづくりを進める」と訴えた。

*東京新聞(主見出し=都内初の女性首長選)
宮崎=「政党、団体ではなく、市民ぐるみで戦いたい。区長は特定の方たちの意見でなく、大多数の区民の意見を聞き、区政に反映することが役割。笑顔あふれる足立区にしたい」と決意を語り、国民健康保険料や介護保険料の値下げ。地域密着の介護福祉医療の実現、憲法を生かす区政などを訴えた。

近藤=「多くの人が足立区の発展の基礎をつくってくれた。私たちの世代は、それをさらに大きくしなければならない。生まれ育ったふるさとのために立候補した。勝利の先には、今以上に羽ばたく足立区があると信じている」と訴えた。

 以上の各紙の報道からうかがえるように宮崎候補は「政治に変化を、そして大改革を」と主張している。一方の近藤候補は「発展」を繰り返しているが、それは「変化」でも「改革」でもない。実体は現職の鈴木区政を継承することを基本的な姿勢としている。ここが両候補の考え方、姿勢の大きな違いである。

▽ナースの3大改革宣言(公約)―やさしさが原点

 宮崎候補はなにをどのように改革しようとしているのか。

どっちが いいですか。 ナースの挑戦 !
ナイスfull ハート ADACHI

 上記の問いかけから始まる「足立区長選挙 法定ビラ1号」(=「ナイスfullハート!足立の会」=安原和雄会長:発行)を手がかりに紹介したい。
 A4版のビラの最上段に「ナースの3大改革宣言(公約)」の大きな活字が躍っている。ナースとは看護師のことで、この宣言の中身は以下の通りである。改革の3本柱は鈴木区政をどう転換させるかが中心テーマとなっている。
 「駅前集中再開発・豪華箱物主義」からの転換や活気あるまちづくり、さらに自転車優先道路づくり―などはその具体例である。ここには市民、庶民と同じ位置に立って喜びも苦しみも共感し合える心根の優しさが原点となっている。

●64万人の区民の代表をめざします。
*特定政党や団体に偏らず、区民すべての代表をめざします。
*区政の「体質改善」をはかり、国にも都にも区民の声を主張します。
*不正や汚職を許しません。

●地域密着型施設をつくります。
駅前豪華開発から転換します。
*「駅前集中再開発・豪華箱物主義」をやめ、区民のための小規模・地域施設づくりへの発想の転換をはかります。
*“医療福祉・中小企業活性化特区”をめざし、活気あるまちをつくります。
*何でも相談できる「ナイス!ステーション(地域のための看護ステーション)」をつくります。
*(区内の)舎人・花畑・綾瀬に自転車優先道路をつくります。

●家計の負担を軽くします。
保育料・介護保険料・国保料の値下げをめざします。
*国民健康保険証の取り上げをやめます。
*子どもの医療費の無料化を進めます。
*住民生活に大切な部門の財政削減をやめます。

▽両候補の特色を比べてみると・・・愛憲派の宮崎候補

 ビラの最下段に以下のような8項目に関する両候補の特色を一口メモ風に浮き彫りにした比較表が載っている。

〈政治路線〉宮崎=無所属、しがらみなし。近藤=特定政党の推薦候補、しがらみ継続

〈前身〉宮崎=日本の訪問看護のビッグマザー。近藤=警察官

〈開発〉宮崎=地域密着型。近藤=駅前集中型

〈財政・行革〉宮崎=サービス向上の効果的財政出動、訪問看護制度をつくり拡充してきた経営・経験をいかす、国民健康保険料の値下げ。近藤=サービス低下の「行革」推進、都から区への補助金削減に都議として賛成

〈介護保険〉宮崎=保険料の値下げ・サービスの拡充。近藤=一部の人に保険料の返金

〈子育て〉宮崎=保育料の値下げ。近藤=学童保育を「民間塾」と統合

〈まちづくり〉宮崎=看護師・心理士等によるナイス!ステーション。近藤=民間警備会社と警察OB等による「地域治安協議会」

〈憲法〉宮崎=いのちと平和を大事にする愛憲派。近藤=改憲を進める自民党元都議

 以上の比較表を眺めていると、さまざまなことが読めてくる。
 まず政治路線では宮崎さんは特定政党の推薦を受けないで、広く市民・庶民派としての区長をめざしている。これに対し、近藤さんは自民・公明・民主3党の推薦を受けており、安倍政権の新自由主義路線(規制緩和、民営化、弱肉強食と自由競争の奨励)と同一線上にあることがわかる。都議のときに都から区への補助金削減に賛成したのも、「やはりそうか」と推察できる。

 政治姿勢として明確に異なるのが改憲問題である。宮崎さんは「いのちと平和」のための愛憲派の立場を鮮明にし、それを誇りとしている。具体的には憲法9条(戦争放棄、戦力不保持、交戦権の否認)と25条(生存権、国の生存権保障義務)で、これを守り、生かすことが大切であると考えている。前者の9条は外交、安全保障上の「いのちと平和」、後者の25条は国民の日常生活上の「いのちと平和」にそれぞれつながっているからである。

 これに比べると、平和憲法を改悪しようとする改憲派としての近藤さんは「いのちと平和」をどう考えているのか、について語ろうとはしない。こういう人に区政をゆだねて安心できるのか、という不安が消えない。9条と25条は相互に深く関連しており、もし9条を中心に憲法が改悪されれば、身近な区政にも大きく影響してくるからである。
 宮崎候補は、区長に当選すれば、9条と25条を軸に据えた「足立モデル」を構想し、実践することになるだろう。

▽「足立に住んでいてよかった」「足立だから住みたい」に変えよう!

 選挙戦初日の5月27日夕刻、北千住駅西口広場で宮崎候補が区民の大勢の支持者たちに訴えた。その際、「足立モデル」にも言及した。それに先立ち私(安原)が「足立の会」会長として以下のような趣旨の挨拶を行った。

 皆さん、足立区長にはどういうタイプの人が望ましいと思いますか。手あかの付いた政治家はもはや足立区長にはふさわしくないでしょう。地盤、看板、カバンを売り物にする時代はとっくに終わっています。その点、宮崎さんは政治には素人です。新人です。しかし活力いっぱいで存在感のある人です。だからこそ新しい発想で思い切ったことが期待できる人です。

 宮崎さんが心から大事に思っていることが二つあります。「いのち」です。そして「平和」です。「いのちと平和」です。だから現在の日本国憲法を守り、生かすことを考えています。具体的には福祉です。医療・介護です。教育です。これらを充実させます。さらに中小企業を応援します。

 「足立区に住んでいてよかった」、「足立だから住みたい」、「足立だからこそ行ってみたい」と東京中で、そして全国あちこちで評判になる足立づくりを実行します。ぜひ皆さんの一票で宮崎さんを区長に押し上げましょう。そして生き生きとした魅力あふれる足立に変えましょう。


(寸評、提案歓迎! 下記の「コメント」をクリックして、自由に書き込んで下さい。実名入りでなく、仮名でも結構です)
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コメント
この記事へのコメント
区民じゃない私の正直な読後感は、

「ああ、これが都知事選だったら!」

ということです。

こんなに争点がハッキリしてクリアな選挙は珍しいのではないでしょうか。そして有権者一人一人に、今の日本の政権に対して自分はイエスなのかノーなのか、わかりやすくつきつけてくれるという意味で、貴重な選挙といえそうですね。

というのも、この間の都知事選では、真の争点を理解せず、何を決め手にしたらいいのかわからないまま、なんとなく石原氏を再選させた人がたくさんいたように感じたからです。

宮崎わかこさんのような素晴らしい人材が政治の舞台に立候補してくれることは、残念ながら最近の日本ではなかなかないと思います。このたぐいまれなる幸運を、足立区民のみなさんがしっかりつかみとり、活かせる結果になりますように。(そうなったら、足立区に引っ越そうかなあ~♪)
2007/05/28(月) 22:24:01 | URL | のまど #-[ 編集]
足立区に住みたいってこれまで思ったことなかったけど、
コレを読んで、ちょっと住みたくなりました。

宮崎わかこさん、愛がいっぱいの肝っ玉母さんみたいでサイコーです。

絶対当選してほしい。
足立区がどんなふうに変わるのか実際に見てみたい!
2007/05/28(月) 22:29:24 | URL | ぶんた #-[ 編集]
足立区に住んでみたい
のまど、ぶんたさんのお二人様、どちらのどなたかは存じ上げませんが、候補者が嬉しくなるようなコメントに感謝します。

「今の日本の政権に対して自分はイエスなのかノーなのか、わかりやすくつきつけてくれるという意味で、貴重な選挙といえそうですね」とは、大きな視点からの的確な指摘と感心しました。
「どうせただ一つの区レベルの選挙だろう」と横を向いている有権者が多い(前回の足立区議選では投票率は45%にとどまった)ときだけに、区長候補を担いでいる当事者自身がややもすれば今回の選挙の意義を見失いがちです。
背中をどやしつけられたような気分です。励まされました。改めて感謝します。

改めていうまでもなく区政の在り方は、国の政治と直結しています。影響を受けると同時に逆に国の政治の方向に大きな刺激を与えることもできます。足立区をそのモデルにできないかな、と思っています。

そうすれば足立区に引っ越し、住んでみたいと思うようになる人が増えるかもしれませんね。区長にとっては嬉しい悲鳴というほかありません。
2007/05/29(火) 11:18:41 | URL | 安原和雄 #-[ 編集]
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