「もっともっと欲しい」の貪欲の経済から、「足るを知る」知足の経済へ。さらにいのちを尊重する「持続の経済」へ。日本は幸せをとりもどすことができるでしょうか、考え、提言し、みなさんと語り合いたいと思います。(京都・龍安寺の石庭)
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ぼけたらあかん、長生きしなはれ
〈折々のつぶやき〉27

安原和雄
 「ぼけたらあかん、長生きしなはれ」と題した一文を近隣の寿司屋さんでお土産として貰った。今回のお土産話は「つもり違い十ヶ条」(06年11月29日掲載)につづく第6話。〈折々のつぶやき〉27回目。(07年2月12日掲載)

 この一文は、俗世間の生き様を映し出していて、人情の機微をついているところがおもしろい。「ごもっとも、ごもっとも」というのが率直な印象である。「昨今、ボケとは言わない。認知症だ」などといわないこと。「ぼけたらあかん」は自戒の言葉なのである。以下に紹介したい。(かっこ内は安原のコメント)

(一)年を取ったら出しゃばらず  憎まれ口に泣き言に
 人のかげ口 愚痴いわず  他人のことは褒(ほ)めなはれ
 聞かれりゃ教えてあげてでも  知ってることでも知らんぷり
 いつもアホでいるこっちゃ

(「いつもアホでいるこっちゃ」は口で言うのは簡単だが、日常感覚で実践するのはむずかしい。ついつい「俺はバカではない。何でも知っている」と構えたくなるもので、実はこういう人こそ残念ながらバカの類なのだろう。「わてはアホじゃ」に徹しきれば、仏教でいう「大愚」、つまり悟りに近い心境に達する。皆さん、ひとつ実践してみましょう)

(二)勝ったらあかん負けなはれ  いずれお世話になる身なら
 若いもんには花持たせ  一歩さがってゆずるのが
 円満にいくコツですわ  いつも感謝を忘れずに
 どんな時でもへえおおきに

(弱肉強食の無慈悲な論理の貫徹によって勝ち組、負け組への区分けが横行しているご時世に「勝ったらあかん負けなはれ」と仮に企業のトップが社員に訓示したらどうなるだろうか。そういう度量の大きい社長をいただく企業は隆盛間違いなし、と想像する。なぜなら社員一同、一丸となって感謝感激の涙で仕事に精励するだろうからである)

(三)お金の欲を捨てなはれ  なんぼゼニカネあってでも
 死んだら持っていけまへん  あの人はええ人やった
 そないに人から言われるよう  生きてるうちにバラまいて
 山ほど徳を積みなはれ

(「お金の欲をすてなはれ、死んだら持っていけまへん」は客観的な真理である。一万円札をトラックに積み上げて三途の川を渡っても無価値である。「地獄、極楽はこの世に在り」というから、現世でどう使い切るか。これを誤ると、相続をめぐって血の雨さえ降りかねない。それにしても一度でいいからバラまいてみたいもんですね)

(四)というのはそれは表向き  ほんまはゼニを離さずに
 死ぬまでしっかり持ってなはれ  人にケチやといわれても
 お金があるから大事にし  みんなベンチャラいうてくれる
 内証やけれどほんまだっせ

(最後の「内証やけどほんまだっせ」には思わず笑ってしまうが、腹の底から大笑できないところに「ゼニカネの現世」の悲しいまでの一面が浮き彫りになっている。そういえば、カネにまつわる言葉がいろいろありますね―。「地獄の沙汰もカネ次第」、「時は金なり」、「金が敵(かたき)」、「金の切れ目が縁の切れ目」、「金に糸目はつけぬ」などなど)

(五)昔のことはみな忘れ  自慢ばなしはしなはんな
 わしらの時代はもう過ぎた  なんぼ頑張り力(りき)んでも
 体がいうことききまへん  あんたはえらいわしゃあかん
 そんな気持ちでおりなはれ

(「あんたはえらい、わしゃあかん」という心境になりきれば、世の中に口論、争いはなくなるに違いない。まあ平穏、平和になるということですか。ところが現実はそうは問屋が卸さない。「私が」、「おれが」と小我を張り合うから始末が悪い。体が健在で、十分いうことをきくうちに「あんたはえらい」と言い合う―そういう競争もいいですね)

(六)わが子に孫に世間さま  どなたからでも慕(した)われる
 ええ年寄りになりなはれ  ボケたらあかんそのために
 頭の洗濯 生きがいに  何か一つの趣味持って
 せいぜい長生きしなはれや

(「ボケたらあかん、長生きしなはれ」が生きがいを感じながら実現できれば、人生の理想だろう。某銀行頭取の「大企業社長が部下に〈私がボケてきたら、注意してくれよな〉と頼んだ。これじゃ、この社長すでにボケてる」という実話を聞いたことがある。さてこの社長、なぜすでにボケてるのか? ボケ防止のために自分の身になって考えましょう)


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