「もっともっと欲しい」の貪欲の経済から、「足るを知る」知足の経済へ。さらにいのちを尊重する「持続の経済」へ。日本は幸せをとりもどすことができるでしょうか、考え、提言し、みなさんと語り合いたいと思います。(京都・龍安寺の石庭)
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和尚の春夏秋冬・説法
〈折々のつぶやき〉24

安原和雄
 このごろ想うこと、感じたこと、ささやかに実践していること―などを気の向くままに記していきたい。〈折々のつぶやき〉24回目。(06年10月30日掲載)

 山積みの本を整理していたら、その中から古いカレンダーが出てきた。「和尚の春夏秋冬」と題して、月ごとに気の利いた説法の文言が記してある。「なるほど」と感じ入るところが多いので、紹介したい。かっこ内は安原のコメントである。

1月=明日がわからないから 希望と祈りがある
(たしかにそうですね。すべてがわかっていたら、人間、夢を抱くこともなければ、謙虚にもなり得ません)

2月=日本ノ神髄ハ簡素ニアリ
(この言葉には神道的雰囲気がありますが、それはともかく日本の伝統的精神はやはり「簡素」というべきです)

3月=裸で生まれて来たに なに不足?
(裸でこの世へ来て、裸であの世へ旅立ちます。これは誰一人避けることのできない運命ですが、その途中にいろいろと飾り立てようとして、あれが足りない、これをもっと欲しい、と執着するのが、これまた人間の悲しき性=さが=なのでしょうか。座禅では息を吸うよりも吐くことを重視する。つまりあれもこれもと欲張らないで、捨てることを重視するということ。裸の精神でもあります)

4月=握っているかぎり 新しいものはつかめない
(手に何も握っていない者のみが新たなモノをつかむことができるのは確かな真理です。新しい未来をつくろうとする者は、まずは自らを無にしなさい、という教えでしょう。これも座禅の「捨てる精神」の実践ともいえます)

5月=とにかく女房だけは 怒らせるな
(身近なところに敵がいては、なすべきことも自由にはできませんからね。大事を果たそうとする者の心得です)

6月=いざこざが無かったら この世はボケてしまう
(無用ないざこざにも感謝しよう、という忠告か、あるいはつまらぬいざこざでも受け止めて自分を鍛えよ、という助言でしょうか)

7月=人にはその人なりの 響きがある
(「人それぞれ」と言いますが、個性の価値、人間の尊厳がその底にあるように感じます)

8月=戦後日本が失った言葉
   そんなことすると 罰(ばち)があたる 
   お天道(てんとう)さまに 申し訳ない
(大自然を軽視し、貪欲に走る人間中心主義の自由、人権、民主主義だけにこだわっているかぎり、失った言葉はよみがえらないかもしれません)

9月=悲しみが人間を 強くする
(たしかに楽しみだけでは、人間を浮き浮きとしたひ弱な存在におとしめます)

10月=ぜいたくにも貧乏にも 平然としている人が カッコイイ
(そういえば何事にも平然としている人物は最近、お目にかかることがなくなりました。皆さん、お忙しいですからね。「泰然として腰を抜かす」という言葉が昔ありました)

11月=言ってはならぬ嘘(うそ)がある 言わねばならぬ嘘もある                (言わねばならぬ嘘は、大事をなすべき時に、しかもその大事を事前にしゃべるわけにはいかない時にのみ許されることでしょう。例えば映画でみる赤穂浪士討ち入り前夜のリーダー、大石内蔵助のように)

12月=孤独(こどく)と孤立はチガウ
    頑固(がんこ)と偏屈(へんくつ)はチガウ
(孤立主義という言葉はあるが、孤独主義はないように思います。つまり孤立は選択できるが、孤独は自ら選ぶべきものではないのでしょう。同様に偏屈は生き方の一つとして選択できても、頑固を選ぶ者はいないはずです。頑固者に限って、自分を頑固とは思っていませんから。この解釈は間違っているかもしれませんが、偏屈にすぎると、孤立することは避けられないけれど、まあ、そういう生き方も自覚して徹すれば、また一興でしょうか。これは「世間様」などどうでもよい、というおもろい生き方ともいえます)


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