「もっともっと欲しい」の貪欲の経済から、「足るを知る」知足の経済へ。さらにいのちを尊重する「持続の経済」へ。日本は幸せをとりもどすことができるでしょうか、考え、提言し、みなさんと語り合いたいと思います。(京都・龍安寺の石庭)
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冷水摩擦の効用
<折々のつぶやき>5

 安原和雄
 新年になって、想うこと、感じたこと、ささやかに実践していること―などを気の向くままに記していきたい。今回は5回目。(06年1月29日掲載)

半世紀も昔の敗戦直後のこと、私が中学3年生だったころ、母に心配顔でこう言われた記憶がある。「頼むからそんなに勉強しないで欲しい」と。
これだけで話が終わったのでは誤解されるので、背景説明が必要である。高校受験に備えて多分夜遅くまで勉強していたこともあったのだろう。母が心配したのは、実は私の健康であった。

どういうわけか小、中学生のころ、病弱であった。冬にはきまって風邪を引き、それがもとで1か月以上学校を休むことも珍しくなかった。今でいう寝たきりの状態を何度も経験した。当時は自宅療養が普通で、両親がわが枕元で涙に暮れていたことを覚えている。「息子の寿命もこれまでか」と観念していたのかもしれない。

さてどうするか。高校に進学した4月、とにかく身体を鍛えなければならないとぼんやり考えていた。ある日、父が「冷水摩擦をやってみないか」とつぶやいた。「なるほど」と感じ入ったかどうかは記憶にないが、その日から直ちに実行したことは覚えている。

早朝、タオルを水に濡らして、よくしぼって、ピンク色に染まるくらいに全身を摩擦する。昔の田舎のことだから、井戸は戸外にあった。真冬の雪の降る中でも風さえ吹かなければ、苦にはならなかったが、寒風は肌を突き刺してきた。
それでも一日も休まず、励行した。高校3年間、ウソのように風邪も引かず、病魔が私から逃げ去った。別人のような自分を感じもした。

それから半世紀以上、冷水摩擦は洗顔と同じような感覚の日課となっている。お陰でわが体質の構造改革ができたように思っている。これはやはり冷水摩擦の効用と感謝せずにはいられない。
重要なことは継続する意志であろう。病気になったら病院へ駆け込めばいいという考えの人が案外多いが、病院のお世話にならずに済むのが望ましいことはいうまでもない。
必要なのは「医師」よりも「意志」である。薄手のタオル一本(「もったいない」の精神ですり切れるまで使いこなせば、半年はもつ)と継続する意志さえあれば、それで十分足りる。カネもかからない。

大学の経済学講義の中の「低負担型高齢社会の設計」というテーマでわが体験を踏まえて学生たちに冷水摩擦のすすめを説いたが、本気で関心を示す者はいなかった。
どうも最近の若者には自らを鍛え、いかに健康を保持するか、という感覚が乏しいのではないだろうか。社会全体として食のあり方、暮らし方も含めて健康づくり、病気予防をもっともっと重視する必要がある。これこそが真の構造改革で、これに取り組まなければ、「高負担型高齢社会」は避けられないだろうという想いがある。

今にして思えば、母の思いやり、 父のひと言がきっかけで私自身の毎日の生き方に変化が生じた。そして現在ただ今の私がここにある。父母の愛情、親の恩(この恩という言葉も最近は使わなくなった)とは、何気ない言葉、行為の積み重ねではないかと来し方をしみじみ想う。


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コメント
この記事へのコメント
血行の改善が効用の原因では
高校1年生から今まで冷水摩擦を継続されているとは驚きです。但し、効果があったと聞いても、直ちに見習う勇気が湧きません。私は高校時代から受験勉強のストレスや都心の空気の汚れの影響でしょうか、胃腸と呼吸器が共に弱くなり、それから何年も苦しみました。それが、徐々に回復して、今はお酒類も心配なく飲める状態になりました。特に体質改善に役に立ったと思うのは、通勤・退勤時に、自宅と駅との間、バスを使わずに片道30分を往復、毎日歩いたことです。もう23・4年、歩き続けていますが、この約20年間は病気で内科医にかかったおぼえがありません。今思うに、歩くことにより全身の血行を良くしたことが、効いたのではないかと想像しています。決して、冷水摩擦に反対するのではありませんが、冷水摩擦の効用も全身の血行を良くしたことによるのではないでしょうか。「社会全体として・・健康づくり、病気予防をもっともっと重視する必要がある。」には大賛成です。老人が増えるから医療費も増えると考えるのではなく、健康な老人を増やすことで医療費を減らすことができるはずだと思います。
2006/01/30(月) 22:38:20 | URL | S.O. #-[ 編集]
毎日の冷水摩擦も、ウォーキングも、続けることは素晴らしいですね。自分の力で身体の状態を良好に管理できるそのシンプルさと自由さは理想だなー、と思います。

私はヨガを始めて5年めです。ほぼ毎日1時間半ほど、日々まったく同じ内容の練習をすることで、自分の心身状態のごく微妙な変化に気づくことができます。身体のちょっとした重さやこわばりは、疲れや不調の前触れです。それを感じ取り、対策を講じれば、病気の症状が出始める前に食い止められます。

食べ物、睡眠、休息、精神状態、気候、月の満ち欠けなどが、身体に影響を与えていることを身をもって感じられる毎日です。
2006/02/01(水) 16:02:03 | URL | marujun #e0p7.LDY[ 編集]
こんにちはー
おむすヴィッツともうします(ノ´∀`*)

冷水摩擦ですかー、寒風摩擦よりいいものなんですかねーやっぱり。

そうですよね、病気になる前にならない体を作るのが大事ですよね。何事も発想の転換と言いますか、そういう考え方は好きです。

私も最近太ってきたんで、外に走りに出かけてます。自分を鍛えないとなー・・・・。
2006/06/08(木) 12:34:33 | URL | おむすヴィッツ #-[ 編集]
冷水摩擦の効用
おむすヴィッツ さん、コメントに感謝します。
冷水摩擦同好者が一人増えましたね。

若者たちに「冬に風邪を引きやすい人は、それを当たり前と思わずに冷水摩擦をしてみたら。だまされたと思ってやってみなさい。カネがかかるわけでもないし・・・」といいますが、「わかった。よしやるぞ!」と元気よく反応する若者はいませんね。

自分を鍛えるという感覚がなさすぎます。30年もすれば、日本人の平均寿命は今の80歳程度から50歳くらいに低下するかもしれません。
2006/06/08(木) 14:18:21 | URL | 安原和雄 #-[ 編集]
腰が痛いのは辛いものです。
私も14年間悩まされました。

私が考案した腰痛解消法をお試しください。
現在、日本で一番多く実践されるようになりました。

【3分腰痛解消法】で、検索すると見つかります。
腰をお大事に。
2008/07/17(木) 05:41:21 | URL | #-[ 編集]
若い時からこのような心掛けで生きてきたかった、父母への孝心が絵のように浮かびます、文章から心がサーッと涼やかになります、人柄なんでしょうか。私も時節柄、節約の折早朝の運動後のシャワーを冷水摩擦(洗面器1杯で)に、この冬から始めました、今からでもいい心の冷水摩擦も兼ねることにいたします、気持のよい文章についコメントしました。
2013/02/04(月) 12:25:38 | URL | 加藤芳博 #-[ 編集]
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