「もっともっと欲しい」の貪欲の経済から、「足るを知る」知足の経済へ。さらにいのちを尊重する「持続の経済」へ。日本は幸せをとりもどすことができるでしょうか、考え、提言し、みなさんと語り合いたいと思います。(京都・龍安寺の石庭)
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異風・謹 賀 新 年
〈折々のつぶやき〉35

安原和雄
 想うこと、感じたこと、ささやかに実践していること―などを気の向くままに〈折々のつぶやき〉として記していきます。新年の手はじめは題して「異風・謹賀新年」。〈折々のつぶやき〉35回目。(08年元旦掲載)

 謹 賀 新 年

 2000年元旦
 良き新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 さて20世紀最後の今春、小生、統計上の高齢者の仲間入りと相成る次第です。万般の感慨抑え難きものがありますが、とりわけ吉田兼好の『徒然草』の心境にこころ惹(ひ)かれるところがあります。

 「人間の儀式、いづれの事か去り難からぬ。世俗の黙(もだ)し難きに随(したが)ひて、これを必ずとせば、願ひも多く、身も苦しく、心の暇もなく、一生は、雑事の小節にさえられて、空しく暮れなん。日暮れ、途遠し。(中略)諸縁を放下(ほうげ)すべき時なり」(第百十二段)

 『徒然草』は21世紀にもなお日本文化の中に生き続けるに違いないとの感を深くしますが、その兼好の意にあやかって愚考するところあり、新世紀の明年から賀状を欠礼させていただきます。ご無礼の段、ご寛恕下さい。

 とは申しても、諸縁をすべて放下し、世捨て人になろうという気は毛頭ありません。今後とも21世紀の日本はいかにあるべきかに私なりに問いかけていく所存です。一期一会の精神を忘れず、人生道に精進を続ける気構えに変わりはありません。自由闊達な談論もよし、盃を傾けるのもまたよし。その機会あれば、万難を排して馳せ参じます。
 皆様のご多幸とご自愛専一を祈り上げます。   安原 和雄

▽世間の枠から飛び出してみる

 冒頭の「2000年元旦」は「2008年元旦」が正しいのでは? という疑問を持たれた方はきっとしっかり読んで下さるはずです。いや、間違いではありません。実はもう8年前の、世間様とはいささか異なる私の年賀状で、06年元旦に「異風・年賀状」と題してこのブログで紹介しましたが、今回はその再録です。
 こころ惹かれるのは「諸縁を放下すべき」です。「もろもろの縁を棄ててしまえ」という意味ですから、浮き世の横並びのしがらみから自分を解放してみたら、という助言と受け止めました。

 こちらから賀状を出さなかったのに戴いた人々には、上記の賀状を次の添え書きとともに封書で送ったこともあります。 

 「吉田兼好にあやかって、いわゆる世間の枠をほんの少し飛び出してみました。決して早々と人生の手仕舞いをしようというわけではありません。毎年数百枚の賀状を1枚々々手書きすると、1週間以上はかかります。それほど拘束されることから脱却してみたいとかねがね思っていました」と。

▽「やられた!」という感想も

 さて異風・年賀状への反応は?
 1つは「やられた!」で、これは少数派です。ある友人は「自分も欠礼の方向で考えていたが、踏み切れなかった。先を越されて残念」と口惜しがっていました。
 「なるほど、これもひとつの見識だな」もありました。

 次は「1年に1度のことだから、賀状交換くらいは続けてもよいのではないか」という横並びの常識派です。これが多数派です。「君がくれなくても、私は出すよ」と言った友人もいましたが、やがて音沙汰なし、となりました。
 3つ目は、無反応という反応で、結構多かったという印象です。

 なかには「世捨て人になったの」というコメントもありました。賀状に「世捨て人になるつもりはない」と明記してあるにもかかわらずです。こういう反応をみると、賀状は多くの場合、読むのではなく、眺めるだけに終わっているな、と感じました。

 あれから8年、新しい友人もできました。以前に比べれば賀状は減りましたが、なお沢山届きます。
 返信を出すか、それとも?
 吉田兼好(鎌倉末期の歌人・随筆家)が今健在なら、なんとコメントするでしょうか。「諸縁の放下そのままに」でしょうか。あなたならどうしますか。


(寸評大歓迎! 下記の「コメント」をクリックして、自由に書き込んで下さい。実名入りでなくて結構です)

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